はい、かきぴーです。
似たような記事はたくさんありますが、我流のワークブーツの手入れについて書こうかと。
靴磨きって100人いれば100通りのやり方があるという認識で、何が正しいのかわかりません。
ただ、世の中に出回っている
How to 靴磨き
に関しては定性的すぎるというか、スピリチュアルすぎるというか…。
例えば、
ワックスを塗りすぎるのは革が呼吸できなくなるから良くない
とか
素手でクリームを塗りこんだ方が温度が伝わって浸透しやすい
とか。
…君たちィ、それはどのような根拠があるのかね?
死んだ動物の革は呼吸なんてしないし、素手で塗り込むくらいならドライヤー使った方が満遍なく
熱することができて圧倒的に効率いいじゃないですか。
まぁでも靴磨きなんてコーヒーみたいな嗜好品の類のもので、自己満足ですから否定はしませんよ。
閑話休題
さて、靴磨きですが僕は以下のようにします。
お手入れする靴はこれ。
汚ったね。
REDWINGのベックマンブーツ。
大学生の時に一目惚れし、1年貯金して買いました…。
なけなしのお金を叩いたせいで愛着がすごい。
お手入れのペースとしては3か月に一回くらいですかね。
かれこれ4年履いております。
ご参考まで。
1.ホコリ落とし
まずは靴紐を外してホコリを落とします。
ゴシゴシこするのではなく、一方通行でブラシをかけます。
2. レザークリーナでワックスorクリーム落とし
レザークリーナと古タオルで表面についている油分を落とします。
シルキードライでなければ古いシャツでも良いです。
左がBefore、右がAfter
いやーAfterブサイクですね。
もう4年も履いているのですっぴんの状態はまあまあひどいです(笑)
お化粧って大事ですね。…他意はありません。
レザークリーナーとかしゃらくせぇ!っていう人は別にアルコールとか灯油とかでもいいと思います。
てやんでい。
このようにごっそり油分が落ちます。
3.水ぶき
レンチンした雑巾で表面をもう一度ふきます。
2. で付着したレザークリーナと取り切れなかった水溶性の汚れを落とす狙いです。
皆さん意外と水拭きしないようですが、汚れが水で落ちないと思ったら大間違いです。
なんとなく汚れは洗剤や薬品の方が落ちそうですが、水溶性の汚れは水のような極性溶媒でないと落ちません。
ほら、この通り薄く汚れがついています。
4.レザークリームの塗り込み
僕はどちらかというと上品な感じのドレスシューズに近いような輝きの靴が好きなのでツヤの出るシュークリームを使います。
栄養補給もしてくれる(らしい)優れもの(らしい)です。
死んだ動物の革は新陳代謝しないので外部から栄養補給してあげます。
色々と調べているとアニリンクリームだの乳化性クリームだのたくさんでてきますが、なんでもいいと思います。
極論、馬油でもいいと思いますし、普段使いしてる化粧水でもいいでしょう。
マットな質感が好きな人はこちらのミンクオイルを塗り込むといいですよ。
ちなみに僕は黒のクリームを塗り込みます。色が濃くなってかっこいいという理由です。
僕の靴はブラックチェリーという色なので、正統ならレッドマホガニーあたりのクリームを塗り込むといいでしょう。
ブラックチェリーって物凄い悪口ですよね。腹黒いDT。
なんでもないです。
塗り込みが終わったらブラシをかけましょう。
コツは毛先が少し当たる程度で優しくブラッシングしてください。
アダムタッチのイメージです。
左側がブラッシング後、右がブラッシング前です。
この時点でもかなりツヤが出てます。
5.???で磨く(やらなくてもいい)
こちらで表面を優しくこするとすごく光ります。
僕は絶対やりますが、ギラギラした靴が下品という方はやらなくていいと思います。
明鏡止水の心で磨いています。
なんというか光り方に深みが増すというか立体感が増します。
その???とは。
こちら
はい、ストッキングです。
控えめに言って興奮します。
成年男性はストッキング手に入れるのが一番ハードル高くて泣けます。
僕は同期にお願いしてお古を頂きましたが、何度「愛する靴のためなんだ!!」と説明しても怪訝な顔をされたのは言うまでもなく。
さらに、母親から変な性癖があるとのあらぬ疑いをかけられたこともあります。
普段の行いって大事ですね。
shimlin「どうしてそこまで…」
かきぴー「愛する靴のためさ…(遠い目)」
最後に防水スプレーをふって、はい完成。
15分くらいで終わります。
防水スプレーなんて革が呼吸できないんじゃないの?なんて意見もあります。
が、何度も言いますが死んだ革は呼吸なんてしません。
防水スプレーは革表面を疎水性にしてくれるので汚れをはじく効果もあります。
今回はワークブーツでやりましたが、普通のビジネスシューズにも使えます。
上司にお前の靴は光りすぎて生意気だと言われたり、
キャバ嬢にお金持ってそうだと勘違いされ文字通り足元見られます。
散々定性的だとかスピリチュアルだどか、こき下ろしながらも最後は愛などと言い出す始末。
でかいブーメランだな(笑)
これが靴磨きハイです。
いいんです、だって恋は盲目だからね。
みなさんも素敵な靴磨きと自己満足の世界へいかが?
ほな。